皮脂が多いとニキビがすぐにできてしまいそうだし、顔はテカるしお化粧のノリも悪くなってみっともないからできるだけ皮脂を除去しようと頑張っていたりしませんか?頑張り過ぎるとニキビが増殖してしまいます。

ニキビの原因が皮脂だと思っている人が多いのですが、皮脂の多さとニキビの多さは比例しているわけではありません。確かに皮脂はできてしまったニキビを悪化させる要因の一つではありますが、皮脂が多いからといってニキビができるわけではありません。

皮脂にはお肌を守るための大切な役割があり、ニキビになりたくないと言って皮脂を落としてしまうと、逆にニキビができたり余計な肌トラブルになりかねません。大切な皮脂の役割を理解することでニキビ対策に役立てていきましょう。

皮脂はお肌の水分蒸発を防ぐ天然のクリーム

保湿クリームお風呂上がりなどに化粧水で保湿をし、保湿した水分を逃がさないためにクリームを塗って蓋をするというスキンケアをしている女性も多いのではないでしょうか?この蓋をするクリームの役目を皮脂は日常的に行ってくれているのです。

毛穴にある皮脂腺から分泌された皮脂は汗と混じりながらお肌の表面に薄い膜状に広がり皮脂膜を形成します。油分を含むため皮膚からの水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。お肌の保水力は角質層の細胞間脂質が80%担っていますが、皮脂膜もお肌の保湿に重要な働きをしています。

皮脂膜を頻繁な洗顔などによって除去し過ぎてしまうとお肌の水分蒸発が進み乾燥肌の原因にもなります。また、秋や冬は汗や皮脂の分泌量が減るため乾燥肌になりやすくなります。

皮脂はお肌のバリア機能も果たします

お肌には皮膚常在菌と呼ばれる善玉菌が多く存在します。これらの菌は皮脂を餌にして住み着き皮脂を分解して肌表面を弱酸性に保ってくれます。肌表面が弱酸性に保たれることで他の悪玉菌などの繁殖が防がれ、健全なお肌を保つことができています。そのため、皮脂を除去してしまうと肌表面がアルカリ性に傾き、細菌などが繁殖することで肌トラブルが起こってしまうこともあります。

また、皮脂膜が形成されることで皮膚への摩擦などによる刺激を軽減したり角質層の創傷などを防ぐことでもお肌を守っています。むやみに角質がはがれるのを防いだり、お肌の滑らかさを保つ働きもあります。

皮脂が多ければ良いというわけではない

皮脂皮脂には大切な役割があるのは確かですが、多ければいいというものではありません。できてしまっているニキビを悪化させる要因にもなりますし、多すぎれば肌トラブルを招く可能性もあります。

皮脂は肌表面に皮脂膜を形成するので外気に触れることになります。そうすると皮脂が酸化し過酸化脂質に変化していきます。過酸化脂質は刺激性の物質で、これを放っておくと皮膚が慢性的な炎症を起こしたりターンオーバーが正常に行われなくなるなど重大なトラブルに発展する恐れもありますし、加齢臭などの臭いを発生させる原因にもなります。

皮脂が多いからといって落とし過ぎてしまうと逆に肌が乾燥してしまい、さらなる皮脂の分泌が促されるといった悪循環にもなってしまいますのでバランスが大切ということです。